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①【オールド・パリ】恋人文／コバルト 金彩 金盛フランスアンティークオールド・パリパリ窯セーヴルの前身である ヴァンセンヌ製作所 は1751年に王立となり、後にセーヴルに居を移しヨーロッパ諸外国の王室に向けほぼ独占的且つ大々的に磁器製造を行っていました。一方、オールド・パリは遅れること1700年代後期から約100年に亘ってパリとその近郊で磁器製造を生業としていた有名無名の窯達の総称です。ドイツのマイセン周辺の工房しかり、その作品の多くは セーブル を模したものでした。当初はマリー・アントワネットを筆頭に裕福な貴族層が顧客でしたが、フランス革命により貴族層は悪い云い方ではありますが落ちぶれ、以前の金に糸目を付けない良い顧客から買い渋りへと姿を変えます。そこでパリ窯の多くは生き残り策として富裕層だけではなく中流階級の人々にも手が届く価格帯の製品を作り多くの人に買ってもらうことで厳しい状況を乗り切ろうとしたのです。しかし金儲けを企む一部の窯はセーブルの刻印を真似、セーブル風の磁器を乱造しました。いつの時代も庶民は生きることに必死だったのでしょう。今でもパリ窯の作品はチラホラ市場に出てまいりますが、その多くは窯印がありません。こちらも窯印がありませんので、パリ窯作品と総称で呼ばせて頂きます。中心には恋人達の語らいのシーンが描かれております。殿方は中々のイケメンですし、御婦人はと云えばこれまた見目麗しい深窓の御令嬢のようですね。舞台は令嬢がお住いになっている館の広～い庭園の一角でしょうか。コバルトに配された金彩もサイズ・デザイン共に綺麗に整っており、嫌味がありません。全体的に品良くまとまっている印象です。金彩はほぼ完全ですが金縁に多少の薄れがございます。縁の横下の部分ですから上から見る分には分かりません。直径：約 21.8 cm②【古マイセン】フラワーブーケと昆虫／ノイ・マルセイユ一級品ボタン剣ケンドラー考案のノイマルセイユレリーフ地のプレートに フラワーブーケと昆虫 が描かれた上級ライン作品です。仔細に調べれば金彩金縁にほんの少しの薄れの箇所がありますが、気になるような難はありません。直径：約 24.0 cm高さ：約 2.8 cmリモージュ などの西洋陶磁を愛する全ての方に。